<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 44>     今回のテーマは「老犬、老猫さんとの生活アップデート」です

こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。

もくじ
1.滑らないように工夫しましょう

2. 階段をつけてあげましょう

3.温度管理はしっかりと

4.定期検査はしっかりと

5.シニアのフードにかえましょう

6.最後に

明けましておめでとうございます!
今年は、オリンピックの年そして、2020年に令和2年と
2にご縁のある歳ですね。
ハッピーな1年になりますように!
新年第一弾は老犬、老猫さんと暮らすことをテーマにしたいと思います

滑らないように工夫しましょう

人間も年をとると、足腰が痛い。特に寒い日はつらいなぁと感じる方も
いらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん、年をとったワンちゃんも一緒です。
人間でいうところの脊椎狭窄症で腰が痛いのと同じように、
ワンちゃんも馬尾症候群(椎間板ヘルニア)を持っている子が非常に多いです。
この病気が原因で腰に慢性的な痛みや足の神経学的な低下(思ったとおりに
後ろ足が動かなくなったり、滑ってしまったり)が起こることが多いと思います。
また、関節症も一緒で、手首や肘関節、股関節がボロボロになっている子も多いです。
一度、症状がでたものは治りはしませんが、滑りにくくしてもらうことで生活の質は上がるはずです!

 階段をつけてあげましょう

ネコちゃんも年をとると関節症が進行することがわかっています。
ワンちゃんと比べると腰が痛くなる子は少ないですが、
関節症でジャンプできなくなることは多いです。
とはいえ、高いところに上りたい気持ちはお年をとってもかわらないので
昔よりジャンプ前のタメの時間が長いようであれば階段をつけてあげてください。
また、体重がオーバーしているネコちゃんはダイエットしていただくと
関節への負担を軽減できると思います。

温度管理はしっかりと

昔は少々寒くても暑くても、大丈夫だったかもしれませんが、
お年と共に温度に対する対応力が弱ってきます。
ちょっとした温度の変化で体調を崩しやすくなることも。
冬の季節は大きな病気ではないものの、食欲がなくなったお年寄りの子が
病院に来られることも多いので、まだまだ元気だから大丈夫と
思わずに温度管理をしてあげてくださいね

定期検査はしっかりと

ワンちゃんやネコちゃんの不調はわかりにくいものです。
食欲があるから大丈夫というわけではなく、
体の中で慢性病が進行していることも多いです。
心臓や腎臓、ホルモンの状態などしっかり定期検査を
していただき、元気で長生きを目指しましょう。
ワンちゃんだと、僧房弁閉鎖不全症、クッシング症候群、胆泥症など
ネコちゃんだと、甲状腺機能亢進症、慢性腎不全など
要注意です!

シニアのフードにかえましょう

実は上の④の項目にも関連して、お年をとることで落ちてくる機能に対応して
シニア用のごはんは塩分を控えめにしてあったり、
栄養素をプラスしてあったりと
配慮されて設計されています。
ぜひ年齢のステージにあったごはんをあげるようにしてください。
特にネコちゃんで、若いときに尿に結晶が混じって膀胱炎になったことがあり、
それ以来、尿石用の処方食をネットで買ってずっと
食べさせているケースがあるのですが、ものによってはお年をとって
腎機能が落ちてくると食べさせてほしくないものもあります。
本来、病院で獣医さんの処方のもと購入可能な治療食がネットに
あふれかえってしまっている時代なので、特に気をつけていただきたいです

最後に

我が家の老猫さんも今年19歳を迎えます。
ベッドに上がれなくなったり、甲状腺機能亢進症で薬を飲んでいたりと
色々病気はあるものの、まだまだ一番甘えたで、薬の時間に貰えるちゅーるを
楽しみに今日も元気に過ごしています。
若いころは、ピカピカだった子たちもお年をとると身体のちょっとした
不具合がでてくるものです。身体と上手にお付き合いして健康で長生きを目指したいものですね。

 

※イラストはイメージです

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