<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 28>
今回のテーマは「災害時に!?獣医がちょっと気になるポイント」です
こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。
もくじ
1.ごはんはこれしか食べれない?
2.マイクロチップは登録していますか?
3.キャリーに慣れていますか?
4.まとめ
台風、地震と天災続きですが、皆さまのお家はご無事でしょうか?
大阪は神戸の大震災以来、あまり大きな災害に見舞われることがなく、
いつも台風はそれるか夜中に過ぎ去るかといったところだったのですが、
今年に入って地震、大雨、そして台風と例年にない災害が起こっていて、
いつも大丈夫だからが通じないということを実感しています。
今回のテーマもそれにならって、普段、獣医さんが非常時に大丈夫かな?と
気になっていることをとりあげたいと思います
特に小型犬の子で多いのですが、人間でいうところの偏食にあたるワンちゃんに
わりとよく出会います。体が小さく本当に少量しかごはんを食べない子や
アレルギーがあって食べられないものがある子もいるのですが、
学習によって食べムラができてしまっているのではないかな?と思う子も多いです。
もし、お家のワンちゃんが普通の体格で昔はちゃんとドッグフードを食べていたのに、
今はおやつしか食べない…というようであれば、心を鬼にしてドッグフードを
食べるように頑張ってみてほしいところです。
緊急時は好きなものが用意できないかもしれません。
一方、ネコちゃんはワンちゃんよりは学習による食べムラは少ないように思いますが、
もともとの性質上、食事に関してデリケートな子が多いです。食べるものに
制限があるワンちゃん、食事にデリケートなネコちゃんはごはんを
しっかりストックしていただくと良いと思います。
最近、ペットショップからお家に迎えた時点でマイクロチップが
挿入されている子が多いです。ただこのマイクロチップなのですが、
AIPOという団体に飼い主さまが登録していただかないとただの電子チップが
体の中にあるだけになってしまいます。
ペットショップさんでしっかり説明されているとは思いますが、
登録を忘れていないか今一度確認してみてくださいね。
マイクロチップは災害時に行方不明になってしまったワンちゃんやネコちゃん、
災害時でなくても迷子になったときの切り札になります。
また、今はマイクロチップリーダーがある程度普及していますが、
ワンちゃんに関してはいつもつけている首輪に鑑札(狂犬病登録時にもらうプレート)が
ついているとさらに安心です。
いざというとき、傍にいるワンちゃんやネコちゃんを連れて出るのに
キャリーは非常に有効なアイテムだと思います。
でも実際は、キャリーになかなかはいらなくて….という話をとてもよく聞きます。
特にネコちゃんはなかなかキャリーにいれるのが難しい子が多いようです。
キャリーに入るということに慣れていないことと、キャリー=病院やお外=怖い
という嫌なイメージがついてしまっているのではないかな?と思っています。
本来、ネコちゃんは紙袋や箱といった空間に入り込むのが好きな子が多いので、
ぜひ日常生活の中にキャリーを置いてもらって、キャリーに自分から好んで出入りしたり、
中でくつろぐ習慣をつくってもらえるとスムーズに外に連れ出せるのではないかと思います。
パッとキャリーを開けると中に逃げ込んでくれるのが本当に理想ですね。
いかがだったでしょうか?
今回は日ごろ病院でワンちゃんやネコちゃんに接していて、
ふと気になることをあげてみました。
もしかしたらのときのヒントになることがあれば幸いです。
この機会にぜひ、ヒトだけじゃなく動物たちの災害対策について
見直してみていただけたらと思います。
※イラストはイメージです