ボルゾイ
◆原産国 ロシア
◆大きさ
体高は牡:75~85cm 牝:68~78cmが理想とされています
◆特徴
ボルゾイは9世紀にも渡り、ロシアの文化と歴史に重要な役割を担ってきたとされています。
11世紀のフランスの年代記によると、キエフ大公の娘であるアンナ・イアロスラバ女史が、
アンリ一世の妻としてフランスに渡ってきた時に3頭のボルゾイが連れて来られたと記されています。
この犬種の所有者やブリーダーには皇帝や詩人など著名な人々が多く、イワン雷帝、
ピョートル大帝、ニコラス二世、プーシキン、ツルゲーネフです。
19世紀末より、ボルゾイはヨーロッパやアメリカの最も大きな犬舎でも見られるようになりました。
(JKC参照)
ボルゾイはロシア語で「俊敏」の意味だそうです。
外見は高貴で細く引き締まり、同時にがっしりしている体躯で、大型で垂れ耳の長毛犬です。
◆カットスタイル
カットはあまり必要のない犬種で、毛は被毛がオーバーコートと
アンダーコートの2重構造になっています。
1年中毛がぬけるので、こまめなブラッシングやお掃除が必要です。
シルクのような被毛の持ち主ですが、皮膚が弱いためケアも必要です。
ブラッシングだけでなく、耳や爪や歯も定期的にお手入れを。
◆性格
物静かでバランスのとれた性格を持っています。
礼儀正しい犬種で、家の中では落ち着いていますが、
好奇心が強く遊び好きのため外にでると駆け回ります。
走り出すと非常に速いわんちゃんです。遠くまで見渡せ、反応も早く
強い顎でしっかり獲物を捕えます。
◆獣医からのヒトコト
【注意してほしい病気】
①胃捻転
食事や水などの摂取した食べ物・液体・ガスが胃で拡張してしまい、
胃がねじれてしまう病気です。早食いや大量の食事などが原因ともされるので
少量のご飯を数回にわけるなどの胃の負担にならない工夫が必要です。
嘔吐や呼吸のみだれなどの症状があります。放置してしまうと、
周りの血管や神経を圧迫してしまい、 胃も壊死してしまい
循環不全になる可能性もあります。
②先天性網膜形成不全
網膜が先天性に欠如してる病気で、症状としては眼が見えにくくなります。
ボルゾイ網膜症と言われたりもしています。
夕方~夜に目が見えにくそうにしていたら獣医師に相談しましょう。
③外耳炎
耳の入り口から鼓膜までに炎症ができることを指します。
耳が垂れている犬種なので耳の通気性が悪く細菌が繁殖しやすい環境です。
こまめな耳の洗浄やお手入れでケアすることで予防できますが、
進行してしまうと腫瘍などにもなってしまう恐れがあります。
なるべく耳周りを清潔に保ってあげましょう。
◆ひとこと
スマートな見た目はエレガンスですが、運動量が多いので
飼い主さんも体力が必要です!一緒に走りましょうか??