ダルメシアン


原産国 クロアチア・ダルメシアン地方

大きさ
体高は54~64cm、24~32kgで全体のバランスが重要とされています

特徴
ダルメシアンの起源は依然不明で、憶測あるのみであり、古代エジプトの墓で
発見された彫刻や16世紀から18世紀に描かれた絵から
ダルメシアンは数千年前から存在していたと推測されます。
14世紀以降、特に1719年以降の教会の歴代志から、この犬種の起源が地中海地域、
特にダルメシア海岸の近くであったということが読み取られています。

最初のダルメシアンのスタンダードは1882年にヴェロ・ショーというイギリス人によって書かれ、
このスタンダードは1890年に正式なスタンダードとして認められました。
(JKC参照)
番犬や牧羊犬軍用犬などとして活躍したとされ、筋肉質で活動的な犬種です。
白黒の模様が特徴でディズニー映画の「101匹わんちゃん」の
モデル犬としても有名ですね。

カットスタイル
カットはあまり必要のない犬種で、毛は硬い短毛です。
1年中毛がぬけるので、こまめなブラッシングやお掃除が必要です。
地色はピュア・ホワイトで、ブラック・スポット・バラエティーはブラックのスポット、
レバー・スポット・バラエティーはブラウンのスポットがあります。

性格
友好的で明るく陽気なところもあり、警戒心もあり家族以外には
気を許さないところもあります。
ただ、攻撃的でも神経質でもない様です。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

尿酸結石
ワンちゃんは通常、尿酸を代謝する酵素を持っているため
人間と違い尿酸値が高いから
プリン体が多いものは食べられないと
いうことにはならないのですが、例外とされているのがこの犬種です。
ただし、全てのダルメシアンさんでというわけではなく一部のワンちゃんが
代謝酵素を持っていないといわれています(一説には30%程度)。
尿酸値の測定は前述の通り一般的ではないので尿酸が
代謝できていないということは通常、尿酸結石、結晶の検出により発見されます。
もし、お家のワンちゃんがひっかかってくるようであれば、
プリン体を抑えたフードを食べてもらい人間と同じようにごはんの制限が必要となります。

ブロンズ症候群
飼育頭数が少ないので、実数はなんともいえないのですが10年ほど獣医をさせていただいていて、
1頭だけこの疾患を疑われているワンちゃんに出会ったことがあります。
ダルメシアン特有の皮膚病で、首や背中、わき腹などに痒み、
脱毛がおこり赤褐色に色が変わってしまう病気です。
対症療法で軽快する病気なのですが、
根底にはアレルギーやプリン体など食事の関与が疑われています。

ひとこと
「101匹のわんちゃん」!!ダルメシアンといえば、この映画ですね!
実は寒さに弱いわんちゃんのようなので、温度管理が大切ですね

 

 

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