<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 42> 今回のテーマは「新しい家族をお迎えする前に(ネコちゃん編)」です
こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。
もくじ
1.短毛?長毛?
2.意外と味覚が繊細です!
3.臭いや発情にご用心!
4.怖いウイルスの病気あります!
5.最後に
一気に涼しくなり暖房をいれる日が増えてきましたね。
寒いなぁと思っていたら、実はこれでいつもの気候とのこと。
今までが暖かすぎたとテレビが言っていました。
暑いのは嫌ですが、寒いのも…複雑です。
さて、今回は先月のワンちゃん編に引き続きネコちゃん編をおとどけします。
長毛のネコちゃんはフワフワしていて可愛いですよね。
しかし、ここに落とし穴が….!?
実は、しっかり毎日ブラッシングしないと毛玉ができてしまいます。
毛玉というとかわいく聞こえると思いますが、ほっておくと皮膚の上に
鎧のようなかたまりが全身にできてしまいます。
そうなってしまうと全身丸刈りしないといけなくなります。
場合によっては、丸刈りには鎮静が必要なこともあります。
じゃあ、毎日ブラッシングすれば大丈夫と思ったら、
ブラッシングがきらいで怒っちゃってさせてくれないという話もよく聞きます。
ぜひ、毎日ブラッシングする覚悟と小さい頃からブラッシングさせてくれるように
トレーニングできるかを冷静にみきわめてくださいね。
ワンちゃんの場合は、偏食になってしまうのは学習によるものと
食への興味のなさが原因になっていることが多いのですが、
ネコちゃんの場合は、気質として味の好みが難しい子もいます。
ちょいちょい食べをする子も多いので、特に多頭飼いの方は
体重管理や治療食を食べてもらうのに苦労されることも多いです。
最近では、お家の中だけでネコちゃんを飼っていただける
ご家庭が増えてきて獣医さんとしては嬉しい限りなのですが、
お家の中にずっといるだけに去勢手術や避妊手術が遅れてしまうケースも。
オス猫さんの場合は、去勢しないとおしっこの臭いがきつくなりますし、
大人になると尿スプレーというマーキングをする子もいます。
また、女の子を求めてうっかり外にでてしまうこともありますので
一緒に暮らすことを考えると計画的に手術をしていただいた方がいいと思います。
また、メス猫さんの場合も発情期を迎えると大音量で鳴きだしてしまって
慌てて手術をされるケースが多々ありますのでご注意を!
ネコちゃんにはワンちゃんにはない、猫白血病や猫エイズといった
ウイルス性の感染症があります。猫白血病は2~4年以内に命を
落とす怖い病気ですし、猫エイズも発症してしまうと命を落としたり、
腫瘍になりやすくなる不治の病気です。
猫白血病にはワクチンがあるのですが、ワクチン自体に発がん性が
あるのではという説もありますので、基本的には注射しないことが多いです。
ネコちゃんを保護したら、安易に先住猫さんと接触させないで1か月以上
隔離した上で、病院でウイルス検査をしてもらってから会わせるようにしてくださいね!
ネコちゃんの場合は、ペットショップからやってくる子、道で保護した子、
保護されて保護団体から里親募集をへてやってくる子と、ワンちゃんより様々です。
それにあわせて注意点があるので、ぜひ参考にしてくださいね!
※イラストはイメージです