<愛犬・愛猫とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 33>
今回のテーマは「お洋服のお話?!」です
こんにちは。
いぬねこさぷりドクターです。
もくじ
1.寒さ対策に有効
2.ネコちゃんに洋服?
3.皮膚に対してはどうでしょう?
4.まとめ
節分、立春、旧正月も過ぎ
いよいよ春にむけてもうひと頑張りの季節になってきましたね。
ちょっと春めいて暖かい日や寒さが戻ってくる日もあるこの季節、
着る物に頭を悩ますこともあるかもしれません。
そこで、今日はワンちゃん、ネコちゃんの洋服について取り上げてみたいと思います。
雪やこんこ~の歌にあるように、犬は寒さに強く、猫は弱いと
思ってらっしゃる方も多いかと思います。
ネコちゃんが寒がりであるのは間違いないのですが、
ワンちゃんが寒さに強いかというとそんなこともありません。
概して、小型犬種は寒さに弱い子が多いです。
アンダーコートがふかふかしている犬種は比較的寒さに強いですが、
同じ犬種でもやはり個体差があるように思います。
そんなときに、お洋服を一枚着せてあげることが寒さ対策には有効だと思います。
夏でもクーラーの中で過ごしがちな小型犬の子にとって、
お洋服を着せるというのはファッションだけではなく実は実益を兼ねているのかもしれませんね。
では、寒がりのネコちゃんにも洋服を着せてあげるべきでしょうか?
あまり、猫にお洋服をと思われることは少ないかもしれませんが、
最近は術後にエリザベスカラーではなくエリザベスウェアという
選択肢もあるので、そう縁遠いことではないかもしれません。
ただ、残念なことにネコちゃんに洋服を着せると固まってしまって
動けなくなることが意外と多いです。もちろん、気にしない子もいるとは
思いますが、しなやかに縦運動するネコちゃんにはお洋服は少し窮屈なのかもしれません。
お洋服やエリザベスウェアを買う前によく確認した方が良いと思います。
アレルギーもちで皮膚に痒みがでるワンちゃんに対して洋服は有効だと考えています。
掻くのを少しでも防ぐことで痒みのサイクルの緩和になったり、
アレルゲンの付着や皮膚への刺激を防ぐことができるからです。
膿皮症や脂漏症のベタベタ、ジュクジュクの皮膚の子には勧めていません。
掻くのを防止するには効果があるとは思うのですが、細菌などの病原体が
繁殖しやすい環境をつくってしまいやすくなるのではと思っています。
ただし、膿皮症の子の場合は獣医さんにお薬をもらって
治療しながらお洋服も併用するのは有効かもしれません。
お洋服を着せたいときは主治医の先生に相談してみてくださいね。
小型犬の子にお洋服を着せるのがいつから始まったのかわからないのですが、
初めてお洋服を着せたのはもしかしたら寒さの対策のためだったのでは
ないかなと思います。獣医さんとしては、ロンパースタイプやお腹まで覆うタイプの
かわいいお洋服が増えてくれるといいなと思っていつも見ています。
※イラストはイメージです