<愛犬とずっと一緒に楽しく暮らすための豆知識 5>
今回のテーマは「フィラリア症」です
こんにちは。
いぬさぷりドクターです。
今回のテーマは「フィラリア症」です
フィラリア症とは
蚊によって媒介された犬糸状虫(イヌフィラリア)が
犬の体内に入りこみ、
やがて成長したフィラリアが心臓や肺の動脈に住みつく
ことで、さまざまな形で犬の体調を悪化させる病気です。
初期
初期にはほとんど無症状であり、
何年もかけて病気が進行することも多いため、
予防や検査していなかった場合、
かなり進行した状態で気付くことになります。
病気の進行
病気が進行してくると、まず咳が出て、元気がなくなり、
散歩を嫌がったりするようになります。
やがて急激に痩せたり、腹水がたまったりするようになり、
最終的には死に至ります。
フィラリア症は確実に防ぐことができる
フィラリア症は、定期的な投薬により確実に防ぐことのできる病気です。
内服薬によるフィラリア症の予防のポイントは、2つあります。
・1ヶ月ごとに確実に薬を飲ませる
・投薬の開始時期と終了時期を守る(投薬期間は地域により異なる)
薬を飲ませるタイミング
蚊の吸血によって犬の体内に入ったフィラリアの幼虫が成長し、
心臓や肺に移動するまで2ヶ月程度かかりますので、
この期間にフィラリアを殺す薬を飲ませることにより、
フィラリア症を防ぐことができます。
シーズンの最後の投薬が非常に大切
また10月中旬になると、もう蚊がほとんど見かけませんので
投薬を勝手にやめてしまう方もいますが、
夏の終わりに犬の体内に入ったフィラリアはまだ生きています。
つまり、シーズンの最後の投薬が非常に大切なのです。
最後の1回の投薬に失敗すると、
半年に及ぶ予防が無駄になってしまいます。
かかりつけの獣医師とよく相談して、確実にフィラリア症の予防をしましょう。