ペキニーズ


原産国 中国

大きさ
体重が5kg前後で体高は20cm前後とされています

特徴
祖先犬はラサ・アプソ(チベット原産の愛玩犬)であったようで、
歴代の皇帝の貢物として贈られていたといわれています。
門外不出とされていましたが、1860年阿片戦争で宮廷に置き去り
にされたペキニーズをイギリスが持ち帰りイギリスで飼育され
1893年にショーへ出陳され、人気となりました。(
JKC参照)

カットスタイル
ロングヘアなので季節によってヘアスタイルを変えれて楽しめます。
夏は短めサマーカット、冬はふんわりロングヘアやライオンカットする子もいます。
最近では耳を短くしてお顔を丸く整える、コアラカットが流行っています

性格
鋭敏で、利口な表情をしていて、怖いもの知らずです。
忠実で超然としているが、臆病であったりします。

獣医からのヒトコト
注意してほしい病気

椎間板ヘルニア
この犬種は、椎間板という背骨の間のクッションの老化が早くおこる軟骨異栄養性犬種です。
椎間板ヘルニアというと
M.ダックスのイメージがあるかもしれませんが、
ペキニーズでもとても多い病気です。
軽度だと腰痛として症状があらわれますが、重症度が上がるにつれマヒに移行していきます。
一番重症になると、痛覚もなくなり、場合によっては脊髄軟化症という病気が続発することで
命にかかわる場合もあります。
重症の症例の場合は、手術が適応となる場合が多いです。
急に後ろ足が立たなくなったら、まずこの病気を思い浮かべてもらい
すぐに病院に行ってくださいね。

角膜潰瘍
鼻ぺちゃで眼が大きくて、そこが可愛い犬種なのですが、ウィークポイントでもあります。
眼の表面の角膜という部分に傷をつくるワンちゃんがとても多いです。
単純なものであれば、すぐに治ることが多いですが、悪化させてしまうと
手術が必要になってしまったり、ほっておくと眼の機能をなくしてしまうこともある怖い病気です。
傷をつくりやすいワンちゃんは比較的何度も傷をつくってしまうことが多いので、
十分に気を付けてあげてください。
また、眼の乾燥が傷をつくりやすい原因となっている場合は
日ごろから保湿剤の点眼薬やドライアイの治療薬が必要なこともあります。

短頭種気道症候群
少し難しい名前に聞こえますが、鼻ぺちゃな犬種で特有のもので、
生まれつき鼻の構造が狭かったり、喉が狭かったりする病気です。
重度でなければ単独で問題になることは少ないですが、
麻酔をかけるときに他のワンちゃんより呼吸しづらかったり、
熱中症になりやすかったりということで問題になることがあります。

トリマーからのエピソード
マイペースで猫ちゃんの性格に似ていたり、
警戒心が強く人見知りをするところもあります。
しかし愛嬌のある鼻ぺちゃさんで短い脚でテトテト歩く姿は
可愛くて飽きないですね(笑)

 

 

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