ミニチュアダックスフンド
◆原産国 ドイツ
◆大きさ
生後15カ月を過ぎた時点で胸囲30~35cmの大きさです。
体格は3kg台前半の子から~大きい子だと7kg、8kg近い子もいます
◆特徴
特徴的な胴長短足の容姿体型です。
ダックスフンドはダッケルまたはケッテルとも呼ばれ、
中世の時代より知られてきました。地下での狩猟に適した犬が繁殖され、
有用な狩猟犬の1つとして公認されています。
地上においても素晴らしい能力を発揮し、獲物を狩りだしたり
負傷した獲物の捜索及び追跡を行います。
3つの異なる毛質(スムース・ヘアード、ワイアー・ヘアード、ロング・ヘアード)
ごとに繁殖されていました。(JKC参照)
短脚で体長は長いけど、引き締まった体格です。
◆カットスタイル
スムース、ロング、ワイヤー、いろんな子がいて可愛い♪
そのためカットスタイルもたくさん種類があります!
マイペースな子が多いです(笑)
◆性格
とても友好的で落ち着いています。
情熱的で、辛抱強く、優れた臭覚をもち素晴らしい狩猟を行います。
身体の小さな子で食欲にムラのある子も見かけますが、食欲旺盛!な
子が多い気がします。元々、猟犬だったせいもあってかよく吠える子も
元気な子も多い印象ですね。
怒りんぼな子に会うことも時々あります。
◆獣医からのヒトコト
【注意してほしい病気】
①椎間板ヘルニア
M.ダックスときたらこの病気がとても有名です。
胴体が長いこともありますが、椎体と椎体の間のクッションの役目を
している椎間板が若いうちにお年をとって弾力性を失ってしまう遺伝的な
形質を持っていることが原因になっています。
痛みがでる軽度なものから後ろ脚がマヒして、自分で排尿ができなくなる
重度のものまで症状は様々です。最もひどい状態になると命を落とす病態に
進行することもあります。
一か所で椎間板ヘルニアをおこした子は他の椎間でも同じことが起こりやすい
ので要注意です。
②炎症性ポリープ
便に血が混じる、血交じりの下痢便が続くなどの症状がでるこの犬種で
大変有名な病気です。その名の通り、大腸にポリープができる病気です。
この病気になると、ステロイドや免疫抑制剤の内服や手術で腸管の一部を
切り取ることもあります。
面白いことに、日本ではメジャーな病気にもかかわらずアメリカではほとんど
報告がなくどうやら、ダックスフンドブームのときに日本で繁殖させた
ワンちゃんに遺伝形質をもった個体がいたのではないかと推測されています。
③歯周病
これは個人的な意見かもしれませんが、くいしんぼうな子が多いせいか、
歯周病や歯石のつきが多い子によく出会います。
お口の中は訓練しないと触らせてくれるようにはならないので、
飼い始めたときから段々慣らしていってほしいですね。
◆トリマーからのエピソード
温厚でおっとり、まったりな子、またマイペースな子が多いです。
トリミング中の居眠り率の高い犬種です(笑)